私の最初の職場は、ゲーム業界でした。
幼い頃からコンピューターに興味があった私は、スーパーファミコンのソフト開発をしている下請け会社で働き始めました。
少人数の会社で、住み込みでプログラミングに没頭。毎日9時から夜遅くまで働く日々でした。「好き」な仕事だからこそ充実していました。しかし1日12時間近い労働なのに手取りは13万円という実態。
憧れを抱いた業界でしたが、24歳で将来を見いだせず限界を感じ、
転職をしました。
今振り返ると、なかなか過酷な環境でしたね。
この経験は今の経営に役立っていると感じています。
退職後、実家に戻りながらもさまざまな職を経験し、オーストラリアでのワーキングホリデーも経験しました。
帰国後、期間工として働いていたある日、伯父から「ソフト開発できるか?」との連絡が。
それがきっかけで、副業として徐々に案件をこなし、ついに法人化を決意。27歳くらいから個人事業主になりました。(屋号なし)
そこから地道に事業を伸ばし、42歳の時にツボクラテックを設立しました。法人化によって安心・信頼度が増し、仕事の幅も広がり、「仕事が仕事を呼ぶ」サイクルが始まりました。
素敵なお客様との出会いが沢山あり、事業を拡大することができました。
法人化し社員を雇用して気づいたのは、私が当たり前だと思っていたビジネスの常識が、彼らには通じないことです。
しかし、それは彼らの個性が活きるチャンスでもありました。社員一人ひとり強みと弱みが違って当たり前です。
価値観ギャップを感じた時は、頭ごなしに叱るのではなく、一人ひとりと向かい合い、話し合います。コミュニケーションをとることで、強みを引き出したり、誤っていることは丁寧に教えることで、驚くほど社員が成長する姿を見ることができました。
この経験から、意見を自由に言える環境を大切にしています。
また双方向のコミュニケーションが技術を育む鍵だと信じています。
会社を立ち上げた当初から考えていたのは、社員一人ひとりが自主的に考え、行動できる環境をつくること。
私のこだわりを押し付けるのではなく、未来を担う社員たちが、自分たちで必要な道を見つけることです。
事業が変わっても、社名が変わっても構いません。
大切なのは、時代に柔軟に対応しながら、信頼を積み重ね、新しい価値を創造していくこと。これが私たちの目指す未来です。
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